◆第2・第3例会 「昔話のおもしろさの秘密」と「お話の実習」

・日 時 2月15日(水)10時~12時
・会 場 熊本市青年会館 2階 研修室南
・参加者 10人

<語り>
四人のなまけもの(中国の昔話)『おはなしのろうそく15』東京子ども図書館より    古上美智代
ながいかみのむすめ(中国の昔話)同名絵本(王敏・文、李暁軍・絵、一声社)より   倉岡壽雅子
だめといわれてひっこむな(アルフ・プロイセン作、瀬田貞二訳)
『おはなしのろうそく9』東京子ども図書館より    浦上洋子
雪どけ(日本の昔話)『女むかし』君川みち子再話集より                池田瑞穂
杜子春(芥川龍之介作)『杜子春 くもの糸』偕成社文庫より             黒田真由美
♪わらべうた えんやらもものき
<絵本>
『まるまるまるのほん』エルヴェ・テュレ作、谷川俊太郎訳、ポプラ社         木村一惠
※以下、3冊、倉岡さんが紹介
『ペンギン』(まついみつこ監修、ポプラ社)、『ぺんぎんたいそう』(こどものとも012)、『まるごとみかん』(かがくプレイランド12月号、世界文化社)
♪わらべうた こどもかぜのこ
<語り手より>
「四人の…」面白いと思って取り組んだが、黙っている場面の表現がいくつもあり、覚えにくかった/「ながい…」20年以上前に聞いたお話で、ずっと語ってみたかった。娘が水の秘密を言いたくても言えない部分にドキドキしたことを今でも覚えている/「だめと…」寒い季節に暖炉と毛糸が暖かいと思った。へこたれないネズミがいい/「雪どけ」去年覚えたお話。季節ものなので語った。故郷の東北弁が語りやすい/「杜子春」母親とのやりとりに感情がこみ上げた。自分の中にイメージをしっかり持って語ることを心がけている。
<絵本>
『まる…』参加型。聞き手と一緒に丸の変化を楽しむ/2冊のペンギンの絵本は、今年酉年なので読んでいる。ペンギンのことを知って、体操でリラックスする/『まるごと…』は、『みかんのひみつ』の元本だと思う。この季節に読みたい。
<合評・感想>
 ▼どれも心が温まるお話だった▼お話は、読むときと聞いたときで印象が違う。聞いたときに、面白さが分かった▼日本語の豊かさを感じた▼言葉で子どもの心を抱きしめたい。
 参加者のお一人が、幼い頃お母様に、「雪国では冬にみんなが歌った歌が凍って、春になったらその氷が解けて、歌がいっぱいなんだよ」と言われたとおっしゃいました。「雪どけ」はそんなお話で、そのエピソードにもほっこりとし、暖かい春が待ち遠しいと思いました。
木村一惠